寒い1日だったね。
でもはなのバレエのレッスンを終えて帰ってきたら、家の中が温かくて、そして明るくてうれしかった。
賢人が小さかった頃は、仕事を終えてあの子を幼稚園やデイケアに向えに行って家に戻ると、冬はいつも家の中が寒くて、真っ暗で、大急ぎで電気をつけたり、ヒーターをつけたり、寂しいから音楽までつけていました。
いつからだろう。
賢人が、「おかえりなさい」て、言いながらドアを開けてくれるようになりました。
兄と妹の九つの年の差を、ベストなタイミングだったといつも思います。
いつの節目にも感謝に絶えることがありません。
賢人がピアノのレッスンと練習に明け暮れていた頃、私は小さなはなを連れて賢人のピアノに走り回っていた。
その賢人が今は、バレエに走り回るはなと私に、ドアを開けて、「おかえりなさい」って言ってくれる。
私がピンチの時は彼の助けで、はなは1度もリハーサルを休むことなく本番を迎えることができました。
賢人が自分のお部屋で寝るようになったのも、はなが生まれた年、彼が9歳の時。
そして、奇しくも9年後、はなにもお部屋を作ってあげることができました。
(そのはなのベッドで毎晩寝ているのは夫というのは、まるで悪いジョークのような構図だけどね)
ひとりづつ、じっくり、が私の子育てのテーマだったけど、これは、まさに、私の心の中から始まった思いでした。
男の子、そして女の子っていう順番もね。
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