Tuesday, August 11, 2015

賢人が愛した日本、賢人を愛した日本

おはよう。
昨夜は、本当に久しぶりにぐっすりと眠れました。
「三度の飯より寝るのか好き」っと豪語していた私なのにね。
夜中に眼が覚めていろいろ心配ちゃう苦しみがどんなものなのか、よくわかりました。
賢人を乗せた飛行機は、予定よりほんの少し早く到着したのに、出てくるのには、普通にたっぷり1時間以上もかかりました。
私は、あの、プロムのコサージュをナタリーの手首につける瞬間まで気が気でなかった時のように、アドレナリンがきれかかったみたいな変な気分になって、立っていられないほどでした。
だからあの子のバッグの先っちょが、出口の角からちらっと見えた瞬間、本当に気絶しそうだった。
そして、はっきりと元気な姿を見た時には、やっと終わったっていう安堵でしゅわしわっと気体となって蒸発寸前。
口数の少ない子だけど、素晴らしく充実した日々だったことは、その表情からにじみ出ていました。
暑かったとは、一言もいいません。
暑さについて聞いても、ただ、「だいじょうぶだった」って。
そして、「こんどは、はなだね」って。
どれほど素晴らしい体験だったかが、私には、その一言で十分です。
持たせた1000ドルは10ドルしか使っていませんでした。
私の両親と、夫の母や姉、弟夫婦をはじめ、行く先々で、受け入れてくださった人々にすべてを賄われ、おこずかいまで渡され、それも、つかいきれずにほとんど持って帰ってきました。
感じること、見ること、聞くこと、味わうこと、匂うこと、知ること、考えることに一生懸命だった旅のようです。
「家にもどれてうれしい?」と聞くと、「たぶん明日ね」って。
「今はまだ、日本が恋しい」だそうです。

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