あわない計算、でもあるかも

帰ったら、賢人がいなくて、犬のジョエルも裏庭に出されっぱなしで、悲しいそうにクンクン鳴いていたので、一瞬、きゅう～んと心臓に360度からの圧力がかかったけど、よく考えたら、6月に18歳になったわけだし、夏はひとりで日本に行って帰ってきたのだから、そんな子がたまたま7時に家にいなくても、心配する必要はないわっと、理屈で感情を押しのけて、目下の私の大問題であるお金について考えていました。

つまり、計算という一番苦手なことをやってみておりました。
あれ？不思議、あるかも。
よくわかんないけど、なんとか払えそうじゃない？もしかして。
あ、でもこれ使ちゃったら、義務教育終った賢人の授業料は、どうやって誰が払うのかしら。
大体、それってどのくらいかかるのだっけ。
昔、私がパートタイムの学生だった頃にもらったユニットを単純に掛け算すればよいかな～。
でも。
そう、でも。
この12年間、神さまは、私たちの心配や想像や願いを遥かに超えた素晴らしい教育をタダで賢人に与え続けてきてくれました。
はなにもです。
その神さまの前で、賢人の教育費を人間的に心配をできるほど、ちゃんとした親ではない私たち。
っと考えていたら、賢人が帰ってきました。
お友だちと映画に行っていたそうです。
ほっ。

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