Monday, January 9, 2017

伝道者の書 7章

私が見いだした次の事だけに目を留めよ。
神は人を正しい者に造られたが、
人は多くの理屈を捜し求めたのだ。
伝道者 7:29
少し前の26節にはこうあります。
「私は女が死よりも苦々しいことに気がついた。
女はわなであり、その心は網、その手はかせである。
神に喜ばれる者は女からのがれられるが、罪を犯す者は女に捕らえられる。」
女の立場から言えば、とんでもない言いがかりとしか云いようのない理屈だけど、でもそれが1000人の女性と関わり、誰にも満足できなかったソロモンの見出した最大の知恵なのでしょう。
ソロモンのお母さんはウリアの妻でした。
もちろん父はダビデです。
これはどういうことかと言うと、彼は姦淫の子という意味です。
いえ、単なる姦淫じゃなかった。
ダビデは自分の罪をもみ消すために忠実に正しく判断したウリアを殺したのです。
これが、父の咎を子に報い、3代4代にまで及ぼし、という戒めの意味だと思うのです。
さらに、ソロモンは神に求めた知恵で、自分の愚かさを見いだすに至ったとしたら、それはなんという皮肉でしょう。
伝道者の書はとても難しいけど、でも、ソロモンが栄華の極みの末に見いだした、人のシンプルな幸せについて書いていると心して、読み進めます。