Sunday, March 6, 2016

バーバラのこと

夕べはすごい雨でした。
風も吹いていて、私は胸騒ぎで目が覚めてしまいました。
寝ぼけた頭で一生懸命思い出します。
たしか夫は、もう帰っていた。
ふっと見ると私の横で寝ています。
賢人は運転の練習の後、一度じょえるの散歩に出たけど30分ぐらいで帰ってきた。
はなは、今日はめずらしく自分の部屋で寝ている。
じょえる?
大丈夫ベッドの下から寝息が聞こえる。
なんだろうって。
そして、ホームレスの人のために小さく祈って、もう一度眠りに落ちました。
昨日、ピアノを弾いていたら、隣の家のフロント・ヤードから、か細い女の子の叫び声が聞こえて、飼い犬が散歩中に放れて、呼んでいるのかな?助けてあげようって思ってブラインドを覗くと、なんとバーバラがフェンスとバックヤードに通じる小道の間の溝にはまって倒れていました。
私は震えながら、裸足で飛び出し、バーバラの腕にそっとふれた。
「引っぱってもいい?」って聞いたけど、バーバラは笑いながら、「ブッシュを呼んでくれる?バックヤードにいるから」って言う。
そう言うと思った。
彼女は誇り高きアメリカ女性なのです。
ブッシュは耳が聞こえにくくなっているので、ダッシュでバックヤードに走りました。
ふたりで、そっとバーバラを引っぱり出しました。
溝に並べて飾っていたさんご礁で足をざっくり切っています。
急な斜面にこの柱が立ったのを
一番感動していたのは実はバーバラだった
でも、バーバラは「ハニー、大丈夫よ、心配しないで、骨や間接は、どうにもなっていないから」って、それでも泣く一歩手前の私に、「それより新しいお部屋はどう?歴代この家の住人たちは、みんなこの部屋を夢にみたのよ」だって。
ブッシュとふたりで彼女の足をアルコールで洗い、血がとまるの見届けて、ネオスポリンをつけて、バンドエイドをしました。
草取りをしていて、足を滑らせたバーバラの手から草を放させる時に、母のことを思い出しました。

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