1906年生まれのアン・リンドバークが50歳の時に書いた著書、『海かの贈り物』を日本で買いました。
2度めです。
最初のは、5年ぐらい前に何度もくり返し読んだのを、50歳のお友だちにあげました。
それで、今度は50歳の自分のために買いました。
小さな薄い文庫本です。
●浜辺は本を読んだり、ものを書いたりするのにいい場所ではない。
私は前からの経験でそのことを知っているはずだった。
●そして本は読まれず、鉛筆は折れて、紙は雲ひとつない空と同じ状況のままになっている。
読みもしなければ、書きもせず、ものを考えさえもしない。
●そして2週間めの或る朝、頭がようやく目覚めて、また働き始める。
●それは浜辺に砕ける波とともに漂ったり戯れたり、静かに巻き上がったりし始める。
●しかしそれをこっちから探そうとしてはならないし、ましてそれが欲しさに砂を掘り返すことは許されない。
●忍耐が第一であることおを海は我々に教える。