Thursday, October 27, 2016

エズラ記 2章

こうして、祭司、レビ人、民のある者たち、
歌うたい、門衛、宮に仕えるしもべたちは、
自分たちのもとの町々に住みつき、
すべてのイスラエル人は、
自分たちのものと町々に住みついた。
エズラ記 2:70
歴代誌の最後は、70年後に、どのようにして、ペルシヤの王が、神の民に自分たちの地に帰ることを許したかの記述で終り、エズラ記は、その神の約束の実現から始まります。
2章では、民の数、馬や騾馬、らくだやろばが一の位までくわしく書き記され、70節が上にある、ことばです。
70年という年月をどうとらえてよいやらわからないけど、例えば、私だったら、それはもう自分の町というより、親の故郷。
賢人にとっての大分のようなものだったに違いありません。
昨日、パラパラとめくっていた C.S.ルイスの本の中に、おもしろい文章をみつけました。
●全世界の民のうちから、一民族が選ばれ、繰返し鍛えられ、試されました。
ある者は約束の地に着くまえに砂漠で命を落し、ある者は栄華の都バビロンにとどまり、ある者は無関心となりました。
道はしだいに狭くなり、槍先のように細くなって、ついに一点に帰します。
すなわち、ひたむきな祈りをささげている、ユダヤの一人のおとめにたどりつくのです。
●選ばれたこの民族は最高の名誉を負うべく、ある意味では不当に選ばれたのでした。
最高の名誉、それはまた最大の重荷でもありました。
イスラエル民族は、彼らにとっての禍いこそが世界を救うのだということを知るにいたるのです。