昨日、『ぶどうの木』の図書から本を一冊借りて帰りました。
「ぼくらのなまえはぐりとぐら」という大人向けの本です。
その中に、すごく素敵なことばを一杯みつけた。
そうだなって心から思った。
それはたとえばこんな文。
「散歩していたら巨大な卵が落ちていて、家まで運べないから外で巨大なカステラを作る、なんて、そんないかす毎日を送れたら、人生ってあまりにも素敵だ。」
料理のこばやしけんたろうです。
「やろうと思えば、いくらでも教訓をくっつけることはできたはずだ。例えば『お手伝いしなくちゃね』とか『おいしいものはみんなで食べるといっそうおいしいでね』とか。でも、そういう教訓めいたものはいっさいない。ぐりとぐらはひたすら料理し、食べるだけである。」
これは青山南という人の文。
なんだか、特別なおもしろさがあるぐりとぐらの魅力ってそいうことだったんだね。
教えがない。
ただ楽しい。
作った人も楽しい。
読んだ人も楽しい。
読んだからって偉くなれるわけじゃない。
読んだからって物知りになれるわけじゃない。
ただ楽しい。
すごく大切なことだと思う。
忘れそうになっていたかもしれない。
健康のためじゃなくて、あそこでおにぎり食べたら、おいしそうだから、おにぎり背負って山に登る人生を生きていきたいな。