たとい、人があなたを追って、
あなたのいのちをねらおうとしても、
ご主人さまのいのちは、
あなたの神、主によっていのちの袋にしまわれており、
主はあなたの敵のいのちを
石投げのくぼみに入れて投げつけられるでしょう。
1サムエル25:29
恩知らずの欲張り男、ナバルの妻、アビガイルのダビデへのあいさつのことばです。
そして、彼女はやがてダビデの妻となるわけだけど、それもなんだか、ちょっと変な話だなって私は思う。
でも、そういうちょっと変な話が、ちゃんと盛り込まれているから、聖書にはとてもとても大きな真実の重みがあるのもこれ確か。
日本にきて、ふた晩が暮れ3日目の朝です。
父も母もおかげさまで元気です。
ふたりはとても仲良く、助け合って、支え合って、老いて変化してゆく自分たちを守りあっています。
昨日は、訪問看護の男の看護師さんが来てくれました。
父と母のためにではありません。
お兄ちゃんのためにです。
いろいろと問題の多い、やりにくい患者だと思うけど、明るく元気一杯な若い看護師さんでした。
彼の看護の報告は全て、父が受けていました。
電話も、母が出ても、お兄ちゃんに関する事務的なものは、父に代わってもらっていました。
そういう役割分担のようです。
父は、自分たちがいなくなった後、お兄ちゃんが受けられる限りのサービスをいただき、困ることなく生きてゆけるよう、あちこちに足を運んできたようです。
訪問看護もそのひとつ。本当によく頑張っています。
看護は週に3回で、主治医とも連携してくれているので、父が医師とコミュニケーションする時にとても助けられていると思います。
医大病院で複数の科に並行してかかっているから、ひとりの看護師さんが週に3度も会いに来てくれて、様子をわかってくれていることは、あらゆる意味で安心なのです。
3日目の朝、静かに思うこと。
この旅行は、私の、この家に対する役割探しの旅のようです。
お兄ちゃんと私がふたりががりで、父と母を、ここまで強く自立させてしまったことを素直に認め、それでも、何かさせてくださいと、祈っています。