週明けの朝、幼稚園に行ったら、新しい先生がきていて、よそゆきのお顔で「よろしくお願いします」なんてごあいさつして、仕事をはじめました。
9月から一緒に働いてきた先生は小さな子のクラスに担当が代わってしまい、せっかく、少しづつお互いのことがわかってきて、どんなふうにお話しするのが良いのかがわかってきたとこだったのにって、ちょっとだけ、がっかりしていました。
でも、新しい先生とはなんにもしゃべらなくても、どんどん仕事は進み、毎日が飛ぶようにすぎてゆきます。
そして、どろどろのべとべとのぐちゃぐちゃのびしゃびしゃの小麦粉感触遊びで金曜日を迎え、お互いの凄まじいよごれ具合に指をさして笑いあって、「また、来週ね!」とお別れしました。
ここにその凄まじい遊び具合を写真でどお~んとのせたら、さぞや、迫力があったろうにって思うけど、残念ながら、小麦粉だんご爆弾を避けながらも、自らだんこを作りつつ、転ぶ子にハラハラしながらも、誰だかなんだかわかんないほどに小麦粉まみれで遊ぶ子に笑い転げるのに夢中で写真を撮ることも忘れていました。
小麦粉爆弾で撃たれた痕、いびつな無数の白いこびりつきを、体中にあちこちにくっつけたまま、オフィスデポでお買い物をしました。
明日の日本語学校用の単語帳作りのための、きれいなブルーのかたい紙を抱えてレジに並びました。
後ろの人も前の人もちょっと私から離れて立っていたけど、気にしません。
ゲロじゃあるまいし、小麦粉は無臭です。
帰って、着替えもせずに、賢人の音楽理論の宿題の答え合わせをしていると、横から、ぼそっと、「お母さん、今日は幼稚園で何をしたの?」って言います。
真剣に答え合わせをしながら、「小麦粉雪合戦」と答えると、表情ひとつ変えずに、「それは、とても楽しかったね。」と言ってくれました。
そう、とても楽しい1週間だったのです。