Tuesday, June 28, 2016

夏休み読書メモ・日野原重明語録⑥

●わたしたちは有限の生き物です。
すべての人に寿命があります。
かわいい子どもたちも、からだの中の細胞には死の遺伝子がはっきり刻印されています。
3万8千もある遺伝子のなかで最も重要な遺伝子は老化の遺伝子です。
●人にとって最もたいせつなものは愛です。
愛は、希望のない人に希望を与えます。
明日の、来年の、そして何年か先の希望をその人に植えつけます。
●願望の対象はみなさんの外にあるものです。
ですから、それを持って死ぬことはできません。
人は生まれたときの状態で、裸で死ぬのです。
●希望というものは、こころのうちに自分がつくるものです。
外から与えられるものではなく、目に見えるものでもありません。
『星の王子さま』という素晴らしい童話をご存じでしょう。
最後に王子さまが星に帰るとき、「たいせつなことはね、目にみえないんだよ・・・」という言葉を残します。
●希望をもつとは、いろいろな障害にぶつかったときに、その状況から脱出しようということではなく、むしろどうしたらその状況に耐えることができるか、その可能性をあきらめないということです。