Monday, July 1, 2013

AABA

ろうそくのあかりの中で、船の霧笛や波や雨の音を集めたCDを聴きながらあつ~いお湯につかって、お祈りしました。
それはなかなか宗教的な雰囲気の漂う、夫が帰ってきて、間違えてバスルームのドアをあけてしまったら、さぞや驚くであろう、超個人的な時空間でありました。
あまりにも気分よく長湯をして、ふらふらになったのでしばらくベッドにごろんと転がっていました。
手をのばして届くとことにあった、薄い文庫本を読みながら。
何の期待もなかったそこに、笑ってしまうぐらい、かゆいところに手が届く感じの文章があったので、何度も読んでしまいました。
それはサビのない音楽について。
商店街で演奏するチンドン屋の『オブラディ・オブラダ』にメビウスの輪的な迷路にはまりこみ、なんともかんともうずうずして、何がいけないのだろうと、よ~く聴きつづけていたら、サビがなかったというオチでした。
ああ~そういうことだったのねって思った。
サビのない音楽。
サビのない話。
サビのない文章。
サビのない人生。
サビのない人。
AABAのAがごはんならBはおかず。
Aが勉強ならBは遊び。
AがファクトならBはオピニオン。
Aが仮説でBは実験。
Aが祈りでBは行動。
BのないAって、そう。
サビのない『オブラディ・オブラダ』なのよね。
もって行き場のない疲労感は意外と尾をひくと結んでいたけど、全くアーメンと思う。
めざせ、Bのある人生 AABA-AABA-AABA-AABA。