帰り際に、あるお母さんから、「こんなに楽しい授業を作ってくださって、本当にありがとうございました。」って言われ、「え?、授業だったの?」って思い、一瞬、遊びこみが、すぎたかしらと反省しそうになりましたが、でも楽しいにこしたことなし。
子どもたちは、本当に生き生きと自分の言葉で、自分達の自作の商品である、パンとケーキを一生懸命に売り込み、売り上げを数え、それはそれは、有意義な放課後の日本語の時間をすごしてくれたと思うのです。
パンとケーキのお店は大繁盛で、客足は一向に引く気配はなく、いつまでも、いつまでも、一ドル札を握った子たちが、ケーキの前で、どれにしようと悩んでくれて、その後ろでお迎えの親たちが、ハラハラと小さなお客を見守り、大きな子の売り込みのたくみさに笑い転げてくれた。
言葉って、使いながら、それがどれくらい本当の自分の気持ちを相手に届けるかを学ぶ、経験が知識を越えることのできる神さまからのプレゼントと思う。
アメリカで、日本語を学ぶ子たちにとって、より良い、生きた、日本語環境作り。
日本語が話したくなる環境作り、日本語を学びたくなる動機作り。
それが私の大切な仕事なのだと思いました。