夕べ、全生涯最大のこわい夢をみました。
あぶら汗をじっとりかいて目が覚め、そして、それが夢だったことがうれしいあまり、感謝で自分が世界一の幸せ者な気がしてしまったほどです。
そして、それはこんな夢。
もしかしたら長くなるかもしれないし、根も葉もないくだらない夢なので、この先はヒマな人だけが読んでください。
私は、日本からアメリカに赤ちゃんを輸入するビジネスを思いついて起業します。
日本の病院や大学をまわって、ティーン・エイジャーや、産婦人科の先生に、「どうか、アクシデントてできてしまったと感じているそのおなかの赤ちゃんを生んでください。アメリカには、その子をほしがっている親になりたい夫婦がたくさんいます。その命は実はちっともアクシデントなんかではなく、ものすごい必然なのです。」と呼びかけます。
私の働きに賛同する団体から寄付やボランティアが続々と集まり、有能で献身的な有給のスタッフもそろいました。
実際に赤ちゃんと親のコーディネイトが始まり、新しい幸せな家族がひとつ、またひとつと生まれ、私は夢の中でとっても幸せだった。
そして、あるお客に、ある赤ちゃんをお世話した時に、悲劇が起きます。
すでに2歳の男の子Aくんがいるのに、彼と同じお誕生日の男の子を求めてきました。
すっかり高齢のAくんの両親に、「Aくんの兄弟がほしいけど、肉体的リミットなのね」っと解釈して、希望とうりの男の子をお世話しました。
するとなんとその両親は、アダプトしたその子の身体と、わが子Aくんの顔と脳とを、最先端の医療技術でひとつにしてしまう計画だったのです・・・。
夢の中のAくんは、酔っ払いのおじさんみたいな赤ら顔で、その顔だけで、笑いながら身体を待っていて、死ぬほど怖かった・・・。
そんでもってきわめつけは、とっても有能だと信じていたスタッフの一人が実はものすごい変態だったこと。
Aくんの新しい家族のためのパーティと信じて、私もそこにのこのことプレゼントのおもちゃやお花やお料理を抱えて、家族と一緒にうかがったら、とんでもない、ちょとここには書けない乱交ぶりで、顔だけで笑っているNくんをはじめ、おぞましさの極みでした。
賢人の目を夫がふさぎ、はなの口を私がふさぎ、あまりの恐ろしさにぶるぶると震えながら夫のクルマに乗り込み、家族みんなで無口になって、私の起業は失敗だったわってしみじみ思いました。
そしてあぶら汗にまみれて目覚め、全てが夢だったと悟った瞬間、私は、この現実に、ものすごく感謝しました。
普通の朝と、賢人と、はなと、そして幼稚園での仕事に。
私は絶対に絶対に絶対に、起業なんかしないし、はなはもうすぐ8歳だけど(はなを妊娠した時、賢人は8歳だった)、赤ちゃんをもらって育てたいという、夢みたいな思いはきっぱりと捨てました マル