Sunday, July 24, 2016

海からのの贈物・アンのことば⑥

●女の本能はすべてが女に、自分を与えることを強いる。
時間も、気力も、創造力も、女の場合はすべて機会さえあれば、一つでも漏る箇所があれば、そういう方向に流れ去る。
●女は喉を乾かしているもののために絶えず自分というものを幾らかずつこぼしていて、縁まで一杯に満たされるだけの時間も、余裕もあたえられることが殆どない。
●私たちは飢えていて、何に飢えているか解らないから、その空白をいつも手が届く所にあるいろいろな気を紛らわす手段で埋めようとしている。
●女は満たされることが必要である。
しかしそれには、どうすればいいのか。
一人になること、とつめた貝が答える。
★日本では父と母、そしてお兄ちゃんという、生まれ育ったもともとの私の家族と4人の暮らしを再び体験することができました。
普通の人生にはあまり起きない、めずらしい11日間だったと思う。
そして、今、私がつくった家族の4人の暮らしがそろそろ終わるかもしれない、1年、もしかしたら2年が始まります。
でもね、もう恐くありません。
家族は家族だから。
私が、この夏、日本で4人の暮らしを体験したように、この家族も、生きてさえいれば、元気でさえいれば、いつか、またそんな日が戻ってくるかもしれない。
だから、大切にしたいのは、今という時。
ひとりになることへの憧れはどんどん小さくなりつつあります。
これを、『老化』というのかもしれません。