人間の心を探り窮める方は、
御霊の思いが何かをよく知っておられます。
なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、
聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。
ローマ9:27
使徒の働きを終え、ローマに入りました。
初めて聖書を手にした時から、私はずっとローマが一番大好きです。
ローマを開くと、急に読むスピードが落ちて、コーヒーをおかわりしたり、小さな音でバッハのピアノ曲を流したりして、同じ章を何度もくり返し読みます。
パウロのことをより深く知った今では、ますますそうなりました。
もし、パウロ先生が私の教会にゲスト・スピーカーとして招かれ、メッセージをしてくださるとしたら、どんなお話しをされるだろうっと想像してみます。
パウロ先生は、前列、中央に座る私の目を見て、何を語ってくださるだろう。
「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍び合い、平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい。」
主に最も赦され、教えられ、愛され、恵まれ、用いられたてきた彼の口が開いてこう語った時、私は、パウロ先生の目を見ながら、声を聞きながら、その手を見ながらきっと泣いてしまうことでしょう。
ゆりかさんは、きっと、メッセージの後に、聖書にサインをしてもらいましょうっていうわね。
感動して泣きじゃくる私の聖書も持って、列に並んでくれることでしょう。
でも、もし、パウロ先生が、私を指して、「姉妹、どうしてあなたは泣いているのですか」と言ってくれたら、私は、こう言います。
「あなたの生涯を聖書で読みました。
パウロ先生、ありがとう。
あなたのおかげで私はキリストを知ることができました。」
パウロ先生、ありがとう。
あなたのおかげで私はキリストを知ることができました。」