Tuesday, March 22, 2016

賢人の門出・2

あの子がどうして、こうも熱心に仕事を探していたのか、実は、私にはよくわかりません。
私が大学生の頃、時代はバブルで、仕事なんて、そのへんにごろごろと転がっていました。
夜の繁華街は、お金を使いたくてうずうずしている大人たちで溢れていたし、本屋さんだって、家庭教師だって、大学生を雇うために、学校に募集を持ってきていました。
そんな時代に生きた私にとって、学生が働くって、全く普通で、まるで授業のひとつ、いえふたつ分のようなものだけど、賢人の環境はそうではなかったようです。
昨年夏の日本旅行
右の女性は夫の母
賢人はこの人に似ていたことを
この写真を見て知った
でも、そうなら、特にがんばって仕事を探すというムードにならない気がするのだけど、あの子はなぜか高校を卒業する前の2ヶ月ぐらいから、ずっと働くことを節に求めていました。
私はそこがとても不思議です。
今度こそ、今度こそって、書き込んだアプリケーション・フォームと共に、祈りのリクエストを私に持ってきて、教会でもその願いをシェアしていたようです。
だから、私はうれしい。
賢人の願いを神さまがかなえてくださったことが、何よりもうれしい。
私は、そのキャバレーで、たくさんのことを学びました。
宗教団体のように独自の思想で社員を教育するその会社は、ホステスさんたち以外は、みんな社員で、私はその会社の末端でパートとして2年ほど、いろんなおもしろい経験をしました。
一番の収穫は、育ちの悪いお金持ちほどわけのわからない人種はいないという決定的事実に、一瞬でたどりついたことです。
賢人のはじめての職場も、きっと、てんこ盛りな冒険が待ち受けている。
がんばって、仕えきってほしい。
あの子ならできる。
きっと、必ず。

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