Saturday, January 18, 2014

どんぐりの導き

2000年の夏の終わり、3歳の賢人と手をつないで、胸をどきどきさせながら、彼にとって初めての社会、幼稚園の扉を開きました。
YOU&I Church Home School という自主保育グループ、コープ幼稚園、12組の親子と3人の先生方、ウォーターズ牧師とイエスさまの小さな幼稚園でした。
今思えば、あそこは特別な、夢のような場所であったなと思います。
私はこの幼稚園でクリスチャンになりました。
子どもむけの聖書物語と、子ども向けの福音のメッセージと、そして、子どもたちと祈る祈りの中で、「ああ、そうなんだ」って信じて、イエス・キリストを自分の造り主、救い主、主として受け入れました。
友愛幼稚園が夢のようと思うのは、そこが今では跡形もないからです。
もし跡形があるとするなら、それはそれぞれの卒園児とママたちの胸の中、先生方の胸の中。
そして、ただひとり、私がクリスチャンになったこと。
幼稚園を支えてた教会も、もうありません。
それはまるで、『そらいろのたね』のおはなしのそらいろのおうちのように。
そして、私は、教会がどうしてなくなったのか、たぶんただひとりで知っていました。
アイスエイジでどんぐりを追いかけるりすが、後ろで崩れる氷の山に全く頓着せずに、命の危険も知らずに、走ることができたのは、あのどんぐりのおかげだけど、私もあのりすのようだったなって思います。
そらいろのおうちの住人、人も動物たちも静かにいえを去りました。
あのどんぐりは、たぶん、聖霊。
私はそう信じています。
そして、巨大な氷の山を崩したのは、その小さな小さなどんぐりの実だったのです。