Monday, April 27, 2015

死ぬチーズと生きるカビ

チーズに盛大にカビをはえさせて、子どもたちは、そのカビの成長を毎日すごく楽しみに見守っています。
目にみえるいのちにドキドキと興奮しているのです。
彼らにとって、それはもうチーズじゃなくて、カビ。
チーズの不思議な犠牲の中に生まれた新しい生き物は、生まれたところに帰ろうと、毎日、一生懸命に成長しています。
目の前には、いつも選びきれいないほど、たくさんの選択があって、戸惑うのが人の常だけど、でも、ものごとは、いつも、実は、とても、シンプルなのよね。
つまり、生と死。
命と死。
その真ん中に見える選択も、いずれ、どちらかに到達してしまうのです。
きっと、全ての選択がそう。
チーズのカビを喜ぶ子どもの気もちは、チーズの死ではなく、カビの生に心が向いている。
病気と健康の境界線がどこかにあるように、何事もそのどちらかに、方向が定められていて、そのどちらかを人は選び続けているのだと思うのです。アーメン

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