Saturday, April 10, 2021

新しい扉


実は先週の水曜日から、父の容態があまりよくなく、眠れない日が続いておりました。
今朝は6時をすぎても、起き上がることができず、あまりにも痛みがひどいようだったので、ERへと運びました。
主によって、緩和ケアへの道が開かれ、今日は無事に家に戻って来ることができました。
先週までは、父も私も思ってもみなかった選択肢だったけど、主が、無理なく、自然に、私たちの気もちを、そちらに促してくださり、そして、静かにドアが開かれた感じです。
今週、糖尿病でかかっているクリニックで初めて聞いたコトバ「緩和ケア」。
私は「あり得ない」と思ったけれど、父はそうではありませんでした。
父は、昨夜、医師の話の私なりの理解を聞くなり、考えてみたいと言って、浅い眠りにつきました。
夜中に何度も起きて、痛みを和らげる処置をしながら、そのことの意味について確認をしたりもしました。
そして、今朝、目を開き、私の顔を見るなり、開口一番、「緩和ケアにしようね」と言うので、私はこれはきまりだなっと思いました。
そして、今日、ERで手当をしてくれた、大学病院の当直の医師の口からもこの「緩和ケア」の言葉が出てきて、私は、主の運びだと確信し、父との話し合いの内容を話すと、「ではさっそく、地域のホスプスと連携して準備します」と言ってくれました。
糖尿病のクリニックの先生にも、一期一会的な出会いの中で、それを提案してくれた、今日の大学病院の先生にも心から感謝しています。
でも、それよりも、何よりも、この流れを組み立てくださっていた主に感謝です。
父は、この4ヶ月間で、初めて、今日、朝から、ずっとパジャマ姿ですごしました。
顔を洗うことも、歯磨きすることもできませんでした。

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