Wednesday, December 18, 2013

C.S.ルイスのこわい話④

悪徳の中でも最もゆゆしい、この傲慢が私たちの信仰生活の中心にまで忍び込むことがあるのは、恐ろしい限りです。
しかし、その理由は理解できます。
他の、それほど悪質でない悪徳は、私たちの動物的な性質を通じて働くのですが、傲慢は、直接地獄からきます。
それは純粋に霊的な悪徳です。
したがってはるかに陰湿で、はなはだしく危険なのです。
同じ理由で、傲慢はしばしば単純な悪徳を抑えるのに利用されることがあります。
多くの人が臆病や情欲や短気を、自分の人間としての尊厳を傷つけると考えることで、つまり自尊心によって、克服してきました。
悪魔はそれを見てほくそ笑むでしょう。
悪魔はあなたがどんなに貞潔な、勇敢な、自制心に富んだ人間になろうとも、あなたのうちに自尊心という独裁者の支配を確立することさえできれば満足でしょう。
つまり、人間のうちに癌を植えつけることを許してもらえさえすれば、手足のしもやけが治っても、悪魔は意に介しません。
傲慢は、言うならば霊的な癌です。
それは愛や満足、いえ、良識の可能性さえ、蝕んでしまいます。
キリスト教の精髄Ⅲより C.S.ルイス
一番、避けたいことは、もちろん霊的な癌だけど・・・。
でも私の手足はしもやけも一杯ある気がする。
目の欲、新しいブーツがほしい。今度は紐のない、ざくっとはける温かそうなのが。
舌の欲、感謝祭でのターキーがついこの間までフリーザーにあってあきあきだから、クリスマスはチキンじゃなくて、蟹が食べたい。なべにいれてポン酢で、牡蠣もいっしょに。やまほど。
体の欲、久しぶりに溶けるほどに眠り続けたい。願わくはひとりで、実家の2階の自分の部屋で。
と肉の欲も尽きないのに、霊的な癌も抱えるキケンであわれな私・・・。
かみさま、たすけて。