Sunday, January 6, 2019

育ち合う子どもたち

親が「子ども同士で育ち合う」ということを知りませんと、自分の子どもだけを一生懸命に教育しようとします。
子ども自身が、自分の年齢相応の社会性を身につけていかなければ、子どもたちの社会にはなじめないのです。
今日、児童精神衛生のクリニックは、社会性の不足した子どもたちでたいへんな混雑です。
心身症、不登校、かん黙、家庭内暴力、拒食、非行、あるいは反社会的な行動がでてきて、親に連れられてやってくるのです。
彼らの多くに共通していることは、なにごとも大人からしか、学んでいないということです。
今朝も少しだけ、佐々木正美からの学びです。
はなをサンペドロバレエのジュニアカンパニーに入れてよかったと思うのはこの点です。
先生やスタッフ、ボランティアによって、子どもたちはメンターやバディと育ち合うように管理されています。
管理と言うとちょっと硬い感じがするけど、私も教室の中では、かなり意図的に遊びを管理するから、それがどれだけ、未熟な人たちにとってありがたいことなのか、理解できます。
賢人が教会で育ったように、はなにははなが育つ場所を神さまはちゃんと与えてくださいました。
バレエスクールの長のシンディー先生は子どもたちの憧れの人です。
これも、とても重要なことなのだと思う。
尊敬できる大人がいて、彼女の生き方を美しい、正しい、そう思える子たちが上に習い、下を育てるから、それが自然と受け継がれてゆくのかもしれません。
くるみ割り人形で踊ったチャイニーズのダンスのコーチはそんな先輩の一人、若干高校生の女の子でした。
初めての生理が学校で始まってしまった時も、同級生の子によってすばやく2歳年上のメンターに知らせれ、対処されました。
学校での成績はいつもギリギリで、時々ギリギリ以下にまでも落ち込み、瀬戸際人生を生きるはなだけど、私はそれでもあの子が嬉しい。
あの子をとりまく環境に心から感謝しています。