Friday, January 29, 2021

超高齢社会


ひさしぶりに、眠れぬ夜、心配事をかき集めて裏返して並べ、しんけんすいじゃくをするような夜をすごしました。
心細くて、不安で、寂しかったので、なんとか気を紛らわせようと思って、テレビをつけてみました。(このお部屋には、お兄ちゃんの置き土産のテレビがあるのです)
養老孟司という解剖学者(でもこのヒト、昔は大脳生理学者という肩書だった、ぜったい・・・)がまるという名の飼い猫と一緒に出てきて、色々とつぶやいていました。
養老孟司も猫のまるも、とても年を取っていた。
そしてその後は、フランスの「芸術家の家」という老人ホームのドキュメンタリー。
かつては才能や惜しまぬ努力や喜びに満ちた美しい土の器たちの孤独で悲しげな残照にフォーカスした、見事なフィルムだった。
13,4年前に製作されたオリジナルは、ね。(10才の女の子が出てきて、1997年生まれと言っていたから、おそらくそのくらい前に作られたのだと思う)
でも、現代の森公美子という人が出てきて、日本の老人ホームもこうなってほしいとか、建物や設備が美して素晴らしいとか、知的な創作活動ができて羨ましいとか、食事が美味しそうだとか、自由だとか、本当にとんちんかんちんなことをペラペラと喋りまくって、台無しにしていた。
そうじゃないんだけど。
人の最後は、いえ、人は最後まで、そういうものでは満足できないのだけどと思いながら、チャンネルをいじり、ヨーロッパの風景を電車で見ながら、いつのまにか眠りについていました。
日本はどこもかしこも、深夜のテレビの中でさえ、高齢者だらけです。
この前図書館から借りた本の中にこんな数字を見つけました。
高齢者が7~14%の社会を高齢化社会、14~21% で高齢社会、 21%こ超えると超高齢社会と呼び、国民の4人に1人が高齢者の日本は世界でまれにみるスピードでこの超高齢社会を迎えた国なのだそうです。

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