Sunday, March 5, 2017

ダニエル書 1章

ダニエルは、
王の食べるごちそうや王の飲むぶどう酒で
身を汚すまいと心に定め、
身を汚さないようにさせてくれ、
と宦官の長に願った。
ダニエル 1:8
捕囚としてバビロンにひかれ、というより、連れて行かれ、それでもへブル人の誇りと信仰にしがみついたダニエルのお話の始まりです。
ひかれ、と連れて行かれ、はちょっと私の中の日本語のニュアンスは違います。
「ひかれ」は身体を拘束されて黙ってひっぱられる感じで、「連れて行かれ」は説得させられて従った感じ。
イメージだけど。
王の宮殿に住み、名前を変えられ、宮殿のごちそうを食べさせらます。
名前は仕方ないにしても、ごちそうは食べたくないというところが、へブル人的で、私はこの1章が大すきです。
「どうか10日間、しもべたちをためしてください。
私たちに野菜を与えて食べさせ、水を与えて飲ませてください」と12節で願います。
15節、10日の終わりになると、彼の顔色は、王の食べるごちそうを食べているどの少年よりも良く、からだも肥えていた。
麦や米や豆や牛乳でもなく、野菜と水だったところが、この後に続くダニエルの聡明で勇ましい物語に、透明で純粋な説得力のインパクトを与えています。
このエピソードは、この世界が垂れ流す情報、宣伝、メッセージ、写真や音楽、文章、噂話やゴシップで自分を汚さないために、それらを断って、ひきこもったり、山や森や修道院で暮らす必要はないことを私に教えてくれます。
どこにいても、誰といても、何をしていても。
そして、そこでさえも友だちをみつけることができる。
ミニストリーができる。